レーアライフNPCシステムについて(特許出願中)
シンニチエンジニアリング㈱では2年以上前より最優先課題で行ってきた「レーアライフNPCシステム」があります。単純に、ごみ処理施設にて「レーアライフ」噴霧し、消臭に使う事です。量にして月間80tの「レーアライフ」です。30分ごとに5分間の噴霧を365日24時間行っております。
全国には1200施設もの「ゴミ処理施設」あります。レーアライフは徳島県最大規模の施設で実験を開始したのが2018年10月でした。
それまでの消臭では、マスキングと呼ばれるにおいにニオイを被せる消臭を行ってきました。
今までの消臭からレーアライフNPCによる結果として比較
絶対的にクリアする問題があり、その目標をクリアしなければ採用は不可能と言われていました。
目標として 1.におい減少 2.コスト削減 3.作業性の改善
2018年10月~12月 消臭効果が無く失敗
1.電解式次亜塩素酸水の投入
大手メーカー供給の塩素濃度30ppmを設置し、消臭に使用するもコスト面・作業性はクリア
「におい」は全く改善されませんでした。
2019年3月~5月 コスト面・作業性が悪く失敗
2.水溶液次亜塩素酸水の投入
水溶液メーカーに依頼、塩素濃度200ppmでにおいの減少はあるが、コスト・作業性が問題
2019年5月~現在
3.レーアライフNPCシステム投入
作業性・コストの低下を求め、「塩素化イソシアヌル酸」を使用することを決定する。
これにより生成量80t・塩素濃度200ppmのレーアライフが誕生しました。
しかし、世の中には生成する機器が有りませんでした。
「作れば良い」との一言で製作に掛かりました。
制御は得意分野のPLCを用いた「シーケンス制御」、データ入力がし易い「タッチパネル」採用
1.原料(レーアライフ)投入する(最大40kgまで投入可能)
2.レーアライフNPCに水を供給することでレーアライフを溶解する
濃度・生成量をタッチパネルにて設定する
3.溶解されたレーアライフ水溶液はタンクにて溜める
タンク内水位の変化の場合はフロートスイッチにて自動補給される
4.設定した時間ごとにタンクより専用ポンプにて各所に噴霧される
5.専用ノズルにて粒子サイズを30~50㎛にし、噴霧される
6.プラットホームには「レーアライフ」噴霧直前に「オレンジ」のマスキング
現在は「森林」「草原」等のマスキング液も追加される
4.現在の状況とわかったこと
・臭気濃度が、以前より1/2となった結果として、「視界がクリア」になりました。
・においの原因菌を分解するので、消臭液量が減ってきた
*マスキング液は時間がたてば原因菌の「餌・エサ」になっていたと思われる
・機器の腐食が予想した事より少ない。
*水道水を使用するので除菌力は落ちるもpH7以上となり、酸性側に移行していない